老齢給付の計算と繰上げ・繰下げ

老齢基礎年金の金額計算・報酬比例部分・加給年金・繰上げ繰下げの増減率まで踏み込みます。

老後に受け取る年金が『老齢給付』です。2級では、老齢基礎年金の金額計算、老齢厚生年金の報酬比例部分や加給年金、そして繰上げ・繰下げによる増減率まで踏み込みます。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

老後の年金って、みんな同じ額もらえるの?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

いいえ。
1階の老齢基礎年金は納付月数で決まるの。
満額は保険料を480月(40年)全部納めた場合で、不足があれば月数に応じて減るのよ。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

計算式は『満額 × 保険料納付済月数(+免除月数に応じた反映分)÷ 480』です。
全額免除期間は種類に応じて2分の1などが年金額に反映されます。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

2階の厚生年金はどう決まるんですかぁ?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

老齢厚生年金は報酬比例部分が中心よ。
現役時代の平均標準報酬額と加入期間に比例するの。
給料が高く長く働いた人ほど多くなるわ。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

『加給年金』って言葉も見たけど、あれは何?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

加給年金は、厚生年金の加入期間が原則20年以上ある人に、生計を維持する65歳未満の配偶者や一定の子がいるとき上乗せされる、いわば家族手当ね。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

その配偶者が65歳になり自分の老齢基礎年金を受け始めると、加給年金は打ち切られ、代わりに配偶者の基礎年金に振替加算が付きます。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

年金って、65歳より早くもらったり遅くもらったりできるんですかぁ?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

できるわ。
早くもらう繰上げ受給は、1か月あたり0.4%減額。
60歳まで最大60月早めれば、60×0.4%=24%の減額になるの。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

遅くもらう繰下げ受給は、1か月あたり0.7%増額。
最大75歳まで(120月)繰り下げれば、120×0.7%=84%の増額です。
減額・増額は生涯続く点が重要です。

高梨 ひまり(笑い) 高梨 ひまり

繰上げは0.4%減、繰下げは0.7%増、一生続く…メモしとこ!

確認クイズ

老齢年金の繰上げ・繰下げ受給に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 老齢基礎年金を66歳0か月で繰り下げて受給する場合、増額率は年6%である
  2. 老齢基礎年金を60歳0か月に繰り上げて受給する場合、減額率は1か月あたり0.7%である
  3. 繰下げ受給は最長で75歳まで可能で、1か月あたり0.7%が増額される
  4. 繰上げ・繰下げによる年金額の増減は、受給後75歳で元に戻る
こたえを見る

正解: 3. 繰下げ受給は最長で75歳まで可能で、1か月あたり0.7%が増額される

正解は3。繰下げは最長75歳(繰下げ月数120月)まで可能で、1か月あたり0.7%増額される。1は誤り(1か月0.7%なので12月では8.4%)。2は誤り(繰上げの減額率は1か月0.4%)。4は誤り(増減は生涯継続する)。

🔖 この記事の関連書籍

Amazonアソシエイトリンクを含みます。他分野は おすすめ書籍ページ へ。