FPの腕の見せどころが、集めた情報を提案に落とし込む実務です。キャッシュフロー表の読み方、住宅ローンの借入可能額を左右する返済負担率など、実技で問われる計算を確認します。
FPって、相談を受けたあと具体的に何をするの?
手順があるのよ。
顧客との関係確立→情報収集→現状分析→提案書の作成→実行援助→定期的な見直し、という6ステップで進めるの。
現状分析では、キャッシュフロー表で将来の収支と貯蓄残高を予測します。
貯蓄残高がマイナスになる年がないかをチェックするのが基本です。
住宅ローンって、いくらまで借りられるか決まってるんですかぁ?
金融機関は返済負担率で判断するの。
年収に占める年間返済額の割合ね。
例えば上限が35%で年収600万円なら、年間返済額は600万円×35%=210万円まで、という具合よ。
その210万円から、借りられる金額を逆算できるの?
できます。
年間返済額を、その金利・期間に対応する『100万円あたりの年間返済額』で割れば、借入可能額の目安が出ます。
ここで6つの係数の考え方が生きます。
キャッシュフロー表の将来の金額って、そのまま今の金額で書くんですかぁ?
いいえ。
物価上昇などを見込む項目は変動率で将来価値に直すの。
n年後=現在額×(1+変動率)のn乗、で計算するのよ。
また、資産と負債のバランスを見るには個人バランスシートを作り、純資産=資産−負債で健全度を確認します。
資産・負債は時価で計上する点が重要です。
返済負担率で上限を出して、係数で借入額を逆算…実技はこの手順なんだね!
確認クイズ
住宅ローンの返済負担率に関する次の事例で、年間返済額の上限として正しいものはどれか。年収700万円、金融機関が定める返済負担率の上限は30%とする。
- 年間返済額の上限は175万円である
- 年間返済額の上限は210万円である
- 年間返済額の上限は231万円である
- 年間返済額の上限は300万円である
こたえを見る
正解: 2. 年間返済額の上限は210万円である
正解は2。返済負担率の上限が30%なので、年間返済額の上限=年収700万円×30%=210万円。返済負担率は年収に対する年間返済額の割合であり、この上限内に年間返済額が収まるよう借入額を設定する。