公的年金は老後だけの備えではありません。病気やケガで障害を負ったとき、一家の働き手が亡くなったときにも給付があります。支給される年金の種類と要件を整理しましょう。
年金って老後だけじゃないの?
そうなの。
現役世代の万一にも備えているのよ。
障害を負ったときの障害基礎年金・障害厚生年金、亡くなったときの遺族基礎年金・遺族厚生年金があるわ。
障害基礎年金は障害等級1級・2級が対象で、1級は2級の1.25倍。
子がいれば子の加算が付きます。
障害厚生年金は1〜3級が対象で、3級には障害手当金(一時金)もあります。
誰が亡くなったときに遺族年金が出るんですかぁ?
遺族基礎年金は、国民年金の被保険者等が亡くなったとき、『子のある配偶者』または『子』に支給されるの。
ここでいう子は18歳到達年度末までなどの要件があるわ。
子がいないと遺族基礎年金は出ないの?
そう、遺族基礎年金は『子』が要件だから、子のいない妻には支給されないの。
ここは引っかけポイントよ。
一方、遺族厚生年金は厚生年金の被保険者等が亡くなったとき、より広い遺族(子のない妻も含む)に支給されます。
金額は原則、報酬比例部分の4分の3です。
子のいない奥さんには、何か別の配慮はないんですかぁ?
あるわ。
一定要件の妻には、40歳から65歳になるまで中高齢寡婦加算が遺族厚生年金に上乗せされるの。
整理すると、障害・遺族とも『基礎(国民年金)』は要件が限定的で、『厚生年金』はより手厚く広い、という構造です。
遺族基礎は子が要件、遺族厚生は子なし妻もOK…対比で覚えればいいのね!
確認クイズ
遺族給付に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 遺族基礎年金は、子のない配偶者にも支給される
- 遺族厚生年金の額は、原則として死亡した者の老齢厚生年金の報酬比例部分の2分の1相当額である
- 遺族厚生年金は、子のない妻に対しても支給される場合がある
- 障害基礎年金は、障害等級1級から3級までの者に支給される
こたえを見る
正解: 3. 遺族厚生年金は、子のない妻に対しても支給される場合がある
正解は3。遺族厚生年金は遺族基礎年金より対象が広く、子のない妻にも支給されうる。1は誤り(遺族基礎年金は『子のある配偶者』または『子』が対象)。2は誤り(遺族厚生年金は報酬比例部分の4分の3が原則)。4は誤り(障害基礎年金は1級・2級。3級は障害厚生年金の対象)。