相続税の計算の山場が『相続税の総額』の算出です。2級では、課税遺産総額を法定相続分で按分し、速算表で各人分の税額を出して合計する一連の計算が問われます。
相続税の総額って、具体的にどう計算するの?
手順があるのよ。
まず課税価格の合計から基礎控除を引いて課税遺産総額を出す。
それを各相続人が法定相続分どおりに取得したと仮定して、各人の取得金額を求めるの。
次に、各人の仮の取得金額に相続税の速算表を当てて税額を計算し、それを全員分合計したものが相続税の総額です。
実際の分け方に関係なく、まず総額を確定させます。
実際に計算してみたいですぅ!
いいわ。
相続人が配偶者と子1人、課税遺産総額(基礎控除後)が8,000万円としましょう。
法定相続分は配偶者2分の1・子2分の1だから、各4,000万円ずつ取得したと仮定するの。
相続税の速算表で『3,000万円超5,000万円以下は税率20%・控除額200万円』とすると、各人の税額は4,000万円×20%−200万円=800万円−200万円=600万円です。
それを2人分合計するんですねぇ?
そう。
配偶者600万円+子600万円=1,200万円が相続税の総額よ。
このあと、実際に取得した割合で按分して各人の税額を出し、配偶者の税額軽減などの税額控除を差し引くの。
整理すると、課税遺産総額→法定相続分で按分→速算表で各人分の税額→合計=相続税の総額、この総額を実際の取得割合で按分し税額控除、です。
法定相続分で仮に分けて速算表を当てて合計、この例なら1,200万円…総額の出し方が腑に落ちた!
確認クイズ
相続税の総額の計算に関する次の事例で、相続税の総額として正しいものはどれか。相続人は配偶者と子1人、基礎控除後の課税遺産総額は8,000万円とする。相続税の速算表では、法定相続分に応ずる取得金額3,000万円超5,000万円以下は『税率20%・控除額200万円』とする。
- 800万円
- 1,200万円
- 1,600万円
- 2,400万円
こたえを見る
正解: 2. 1,200万円
正解は2。課税遺産総額8,000万円を法定相続分(配偶者2分の1・子2分の1)で按分すると各4,000万円。速算表より各人の税額=4,000万円×20%−200万円=600万円。相続税の総額=配偶者600万円+子600万円=1,200万円。実際の取得割合による按分や配偶者の税額軽減は、この総額を求めた後に行う。