相続税の総額の速算表を用いた計算

課税遺産総額を法定相続分で按分し、速算表で各人分の税額を出して合計する相続税の総額の計算を演習します。

相続税の計算の山場が『相続税の総額』の算出です。2級では、課税遺産総額を法定相続分で按分し、速算表で各人分の税額を出して合計する一連の計算が問われます。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

相続税の総額って、具体的にどう計算するの?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

手順があるのよ。
まず課税価格の合計から基礎控除を引いて課税遺産総額を出す。
それを各相続人が法定相続分どおりに取得したと仮定して、各人の取得金額を求めるの。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

次に、各人の仮の取得金額に相続税の速算表を当てて税額を計算し、それを全員分合計したものが相続税の総額です。
実際の分け方に関係なく、まず総額を確定させます。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

実際に計算してみたいですぅ!

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

いいわ。
相続人が配偶者と子1人、課税遺産総額(基礎控除後)が8,000万円としましょう。
法定相続分は配偶者2分の1・子2分の1だから、各4,000万円ずつ取得したと仮定するの。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

相続税の速算表で『3,000万円超5,000万円以下は税率20%・控除額200万円』とすると、各人の税額は4,000万円×20%−200万円=800万円−200万円=600万円です。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

それを2人分合計するんですねぇ?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

そう。
配偶者600万円+子600万円=1,200万円が相続税の総額よ。
このあと、実際に取得した割合で按分して各人の税額を出し、配偶者の税額軽減などの税額控除を差し引くの。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

整理すると、課税遺産総額→法定相続分で按分→速算表で各人分の税額→合計=相続税の総額、この総額を実際の取得割合で按分し税額控除、です。

高梨 ひまり(笑い) 高梨 ひまり

法定相続分で仮に分けて速算表を当てて合計、この例なら1,200万円…総額の出し方が腑に落ちた!

確認クイズ

相続税の総額の計算に関する次の事例で、相続税の総額として正しいものはどれか。相続人は配偶者と子1人、基礎控除後の課税遺産総額は8,000万円とする。相続税の速算表では、法定相続分に応ずる取得金額3,000万円超5,000万円以下は『税率20%・控除額200万円』とする。

  1. 800万円
  2. 1,200万円
  3. 1,600万円
  4. 2,400万円
こたえを見る

正解: 2. 1,200万円

正解は2。課税遺産総額8,000万円を法定相続分(配偶者2分の1・子2分の1)で按分すると各4,000万円。速算表より各人の税額=4,000万円×20%−200万円=600万円。相続税の総額=配偶者600万円+子600万円=1,200万円。実際の取得割合による按分や配偶者の税額軽減は、この総額を求めた後に行う。

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