所得控除が課税所得を減らすのに対し、税額控除は計算した税額そのものから直接差し引きます。効果が大きい住宅ローン控除や配当控除を押さえましょう。
所得控除と税額控除って、何が違うの?
効き方が違うのよ。所得控除は税率を掛ける前の課税所得を減らすの。税額控除は計算後の税額から直接引くから、同じ金額でも税額控除のほうが減税効果は大きいわ。
代表格が住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)です。
住宅ローンを利用して住宅を取得等したとき、年末のローン残高の一定割合を、原則13年間などにわたり所得税額から控除できます。
住宅ローン控除を受けるには、何か手続きがいるんですかぁ?
1年目は必ず確定申告が必要よ。
会社員なら2年目以降は年末調整で控除を受けられるの。
床面積や合計所得金額などの要件もあるわ。
所得税から引ききれなかった住宅ローン控除は、どうなるの?
所得税から控除しきれない額は、一定の限度内で翌年度の個人住民税から控除されます。
せっかくの控除を無駄にしない仕組みです。
配当をもらったときの税額控除もあるんですかぁ?
配当控除ね。
上場株式等の配当を総合課税で申告すると、二重課税を調整するために一定割合を税額から控除できるの。
ただし申告分離課税やNISAを選んだ配当は対象外よ。
整理すると、税額控除は税額から直接控除、住宅ローン控除は1年目に確定申告・引ききれない分は住民税から、配当控除は総合課税が条件、です。
税額控除は税額から直接・効果大、住宅ローン控除は1年目に申告…所得控除と混ぜないぞ!
確認クイズ
税額控除に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 税額控除は、課税所得金額を計算する段階で所得金額から差し引く控除である
- 住宅ローン控除の適用を受ける最初の年分は、確定申告を行う必要がある
- 配当控除は、上場株式の配当について申告分離課税を選択した場合に適用を受けられる
- 所得税から控除しきれなかった住宅ローン控除額は、切り捨てられ翌年以降に繰り越せない
こたえを見る
正解: 2. 住宅ローン控除の適用を受ける最初の年分は、確定申告を行う必要がある
正解は2。住宅ローン控除は、最初の年分は必ず確定申告が必要(会社員は2年目以降年末調整で可)。1は誤り(税額控除は計算後の税額から直接差し引く)。3は誤り(配当控除は総合課税を選択した場合に適用され、申告分離課税やNISAは対象外)。4は誤り(引ききれない分は一定限度で翌年度の住民税から控除される)。