ポートフォリオ理論とリスクの管理

分散投資と相関係数、期待リターンの加重平均、シャープレシオ・標準偏差の考え方を整理します。

『卵は一つのカゴに盛るな』という格言のとおり、複数の資産に分けて投資するとリスクを抑えられます。分散投資の効果を、相関係数やシャープレシオで理解しましょう。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

いろんな資産に分けて投資すると、なんでリスクが下がるの?

橘 美咲 先生(笑顔) 橘 美咲 先生

値動きの異なる資産を組み合わせると、ある資産が下がっても別の資産が支えてくれるからよ。
この効果を分散投資というの。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

効果の大きさを決めるのが相関係数です。
−1から+1の値をとり、2資産の値動きがどれだけ連動するかを示します。
相関係数が低い(−1に近い)組み合わせほど分散効果が大きくなります。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

相関係数が+1だと、どうなるんですかぁ?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

相関係数が+1なら2資産は完全に同じ方向に動くから、分散効果はまったく得られないの。
逆に−1なら理論上リスクを最も抑えられるわ。

高梨 ひまり(普段) 高梨 ひまり

ポートフォリオ全体の期待リターンって、どう計算するの?

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

各資産の期待リターンを、組入比率で加重平均します。
例えばAを6割・期待5%、Bを4割・期待2%なら、0.6×5%+0.4×2%=3.0%+0.8%=3.8%です。

星野 ひな(普段) 星野 ひな

運用がうまくいったかどうかは、どう測るんですかぁ?

橘 美咲 先生(普段) 橘 美咲 先生

リスクに見合ったリターンを得られたかを測るのがシャープレシオよ。
(ポートフォリオのリターン−無リスク資産の利率)÷標準偏差で計算し、大きいほど効率的な運用ね。

佐倉 葵(普段) 佐倉 葵

リスク(ばらつき)は標準偏差で表します。
標準偏差が大きいほどリターンの振れ幅が大きく、リスクが高いことを意味します。

高梨 ひまり(笑い) 高梨 ひまり

相関が低いほど分散効果大、期待リターンは加重平均、シャープレシオで効率を測る…理論だけど計算で解けるね!

確認クイズ

ポートフォリオ運用に関する記述として、最も適切なものはどれか。資産Aの期待リターン6%を組入比率50%、資産Bの期待リターン2%を組入比率50%とする。

  1. このポートフォリオの期待リターンは8%である
  2. このポートフォリオの期待リターンは4%である
  3. 2資産の相関係数が+1に近いほど、分散投資によるリスク低減効果は大きくなる
  4. シャープレシオは、値が小さいほど効率的な運用であったことを示す
こたえを見る

正解: 2. このポートフォリオの期待リターンは4%である

正解は2。期待リターンは加重平均で、0.5×6%+0.5×2%=3%+1%=4%。1は誤り(単純合計ではない)。3は誤り(相関係数が+1に近いほど分散効果は小さく、低いほど効果は大きい)。4は誤り(シャープレシオは大きいほど効率的)。

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