債券は『お金を貸した証書』です。発行体や条件による分類と、価格が金利で変動する仕組み、信用リスクを押さえると、利回り計算の土台ができます。
債券って、株とどう違うの?
債券は発行体にお金を貸す証券よ。
満期(償還)まで持てば額面が戻り、途中は利息(クーポン)がもらえるの。
株のような出資とは違い、原則として貸したお金が返ってくるのが前提ね。
債券は発行体で国債・地方債・社債などに、利払いの有無で利付債・割引債に分類されます。
額面100円あたりの価格で表示され、発行時より高く買えばオーバーパー、安く買えばアンダーパーです。
債券の価格って、変わるんですかぁ?
変わるわ。
ポイントは金利との関係。
市場金利が上がると債券価格は下がり、市場金利が下がると債券価格は上がるの。
この逆相関が最重要よ。
なんで金利が上がると価格が下がるの?
新しく発行される債券のほうが高い利息を出せるので、古い低利の債券は相対的に魅力が下がり、価格を下げないと売れないからです。
この金利感応度を示すのがデュレーションです。
債券のリスクって、価格変動だけですかぁ?
もう一つ大事なのが信用リスク(デフォルトリスク)よ。
発行体が元利金を払えなくなるリスクね。
これを記号で示したのが格付けで、BBB(トリプルB)以上が投資適格とされるの。
格付けが下がると信用リスクが高いとみなされ、価格は下落し利回りは上昇します。
金利変動リスクと信用リスクの2つを軸に整理しましょう。
金利上昇→価格下落、格付け低下→価格下落・利回り上昇…逆の動きに注意だね!
確認クイズ
債券に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 一般に、市場金利が上昇すると、既発債券の価格は上昇する
- 格付けがBB(ダブルB)以下の債券は、一般に投資適格債とされる
- 他の条件が同じであれば、債券の格付けが引き下げられると、その債券の利回りは上昇する
- 割引債は、額面金額よりも高い価格で発行され、償還時に額面金額が支払われる
こたえを見る
正解: 3. 他の条件が同じであれば、債券の格付けが引き下げられると、その債券の利回りは上昇する
正解は3。格付けが引き下げられると信用リスクが高まったとみなされ、価格が下落し利回りは上昇する。1は誤り(市場金利上昇で既発債価格は下落)。2は誤り(投資適格はBBB以上で、BB以下は投機的等級)。4は誤り(割引債は額面より低い価格で発行され、償還時に額面が支払われる)。